貴金属とは?意味や定義、貴金属の種類
2024.02.09買取貴金属とは?意味や定義、貴金属の代表的な種類をご紹介!
「貴金属」という言葉を聞いたとき、金やプラチナといった金属を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
しかし、具体的に貴金属とはどのような金属なのかについて語れる方は少ないと思います。
本記事では、貴金属とはどのようなものなのかについて、意味や定義、貴金属の代表的な種類をご紹介します。
貴金属とは
一般的に貴金属とは、採掘量や加工が難しい、高価な金属という認識を持つ方が多いと思います。
しかし、正しくはイオン化傾向が小さく、酸化・還元反応を起こしにくい、化学的に安定している金属を指します。
銅や鉄といった市場に多く出回っている金属を見てみると、サビついたり変色したりしているものがあります。
これらは酸やアルカリなどによって化学反応が引き起こされているため、貴金属とはいえません。
このように、化学反応を起こしやすい金属は卑金属と呼びます。
なお、現段階で貴金属として取り扱われている金属は、下記の8種類になります。
- 金
- 銀
- プラチナ
- パラジウム
- ロジウム
- ルテニウム
- オスミウム
- イリジウム
卑金属とは?貴金属との違い
卑金属は貴金属に含まれていない金属を指すものであり、イオン化傾向合大きいものが対象になります。
「卑」という漢字は「いやしい」や「身分が低い」といった意味を持つため、マイナスのイメージを持たれることでしょう。
しかし、価値が低いというわけではなく、状況によっては貴金属と同じくらい高額なものもあります。
特に、銅は銅線や調理器具などにも用いられているため、汎用性が高い卑金属だといえます。
貴金属の代表的な3種類
こちらでは、貴金属に含まれる代表的な金属をご紹介します。
金
金はアクセサリーや電子部品にも用いられる貴金属であり、高い熱伝導・電気伝導といった性質を保有しています。
化学反応を引き起こしにくく、美しい輝きを持つことからアクセサリーとして高い人気を持ちます。
しかし、金はやわらかい金属であることから、ほとんどのアクセサリーは高い硬度を持つ金属を含んだ合金になっています。
銀
銀は硫黄が含まれている温泉などに浸すと、黒く変色する性質を持つ貴金属です。
こちらもやわらかい金属であることから、アクセサリーとして流通しているものには合金が含まれています。
なお、銀にはアレルギーを引き起こす性質はなく、アレルギー反応は合金が引き起こしているのです。
プラチナ
プラチナは金よりも年間採掘量が少なく、アクセサリーだけではなく触媒にも用いられている貴金属です。
化学反応を起こしにくいことから自動車の触媒に多く採用されており、実はアクセサリーよりも産業で多く消費されています。
しかし、プラチナは高額な貴金属であることから、多くの企業ではほかの金属や物質を触媒として使うことが課題となります。
その他の貴金属
上記以外の貴金属としては、パラジウムやロジウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウムが含まれます。
これらは化学的に安定しているほか、金やプラチナよりも価格が抑えられているものがあります。
そのため、高価な金やプラチナの代替品として、産業では活用方法を日々研究しています。
貴金属は金属だけではなく、時計やジュエリーも貴金属と呼ばれることがあります。
14金や18金でできたネックレスは、形状はアクセサリーですが金としての価値が含まれています。
ただし、貴金属の使用比率が少ない金属は貴金属とは呼べません。
おわりに
本記事では、貴金属と卑金属の違いについてご説明しました。
貴金属は化学的に安定しているため反応しにくい金属群であり、金や銀、プラチナといったものが含まれます。
一方、卑金属は化学反応を引き起こしやすい金属であり、銅などが含まれています。
貴金属をお持ちの方は、キズが付いたり汚れたりしないように、最適な方法で管理しましょう。
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